ブレーキキャリパーの仕組み

ブレーキキャリパーの種類は3つ!

ディスクブレーキに使用されているブレーキキャリパーですが、これには大きく分けて3つのタイプがあります。
どのタイプも基本的な役割は共通していますが、構造上に違いが見られます。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので、知っておくと交換のときなどに役立つでしょう。

まずフローティングキャリパーですが、これはキャリパーピストンが片側にしか装着されていないのが大きな特徴です。
装着しやすいメリットを持ち合わせている一方、摩耗しやすいデメリットを持っています。
肝心の制動力に関しても他の種類に比べてやや劣るなど、ちょっとデメリットの方が気になるタイプとも言えるかも知れません。

2つ目は2ピースキャリパーで、これと次に挙げる1ピースキャリパーはともに「対抗ピストンキャリパー」とも呼ばれます。
この総称はキャリパーピストンがお互いが対抗する(向き合う)形で設置されていることからつけられているものです。
フローティングキャリパーと比較すると制動力に非常に優れており、しかも安価で購入・交換できるメリットを持っています。

ただその一方で、内部に空気が入り込みやすい特徴を持っており、使用している間に変形のリスクが生じやすいデメリットを持っています。
ブレーキとしての性能そのものに優れている一方、耐久性にやや難があると評価できるかもしれません。

ただし、この2ピースキャリパーの弱点を克服したタイプもあります。
従来のタイプは金属に鋳型を流し込んで作る形を取っているのに対し、流し込んだうえでハンマーで叩いて作るタイプで、「2ピース削り出しキャリパー」などとも呼ばれます。
手間をかけて作られる分、耐久性に非常に優れており、しかも軽量と多くのメリットを持っています。
その分、価格が格段に高くなってしまうのが弱点です。

そしてもうひとつが1ピースキャリパーで、2ピースキャリパーが2つの部品から成り立っているのに対し、こちらは部品が一体化して成り立っているのが特徴です。
製造・加工に時間がかかるので価格が高くなりますが、2ピースキャリパーよりもさらに軽量で、しかも耐久性にも優れているなど非常に魅力的な部分を備えています。
耐久性に関しては先程あげたハンマーを使って作る2ピースキャリパーに比べるとやや劣りますが、価格が安く済みます。

簡単な構造についても知っておこう

このように、構造やパーツによってブレーキキャリパーの種類が分けられるため、簡単な構造についても知っておきましょう。
フローティングキャリパーは片側しか装着されていないため、片側からブレーキパッドに力を加える形で作動します。

それに対して、対抗ピストンキャリパーの場合はキャリパーピストンが向き合う形で設置されているので、双方から力を加えることで作動することになります。
この点からも、後者の方が性能面で優れているのが理解できるでしょう。