アジャスタブルレバーとは
バイクのクラッチレバーやブレーキレバーにアジャスター機能(調整機構)が備わったカスタムパーツです。
この調整機能により、レバーとグリップの距離(レバー位置)や、一部のレバーではレバー比(梃子の原理)などを、ライダーの手の大きさや好みの操作感に合わせて細かく変更できます。
純正のレバーは多くのライダーに対応できるように設計されていますが、手の大きさや指の長さには個人差があるため、人によっては操作しづらいと感じるかもしれません。
ですが、アジャスタブルレバーに交換することで、指のかかりが最適な位置に設定できるため、手の負担を軽減し、より正確で繊細な操作が可能となります。
特に、クラッチの「半クラッチ領域」を素早く見つけたい場合や、ブレーキをかける際の「初期タッチ」を最適化したい場合に、この調整機能は非常に有効なカスタムといえます。
アジャスター機能の種類とそれぞれの特徴
アジャスタブルレバーに採用されているアジャスター機能は、主に以下の種類があります。
レバー位置(リーチ)調整機能
これが最も一般的なアジャスター機能です。
レバーのピボット(支点)付近にあるダイヤルやネジを操作することで、レバーとハンドルグリップの距離、すなわち「リーチ(握りしろ)」を段階的に変更できます。
ダイヤル式の場合、数値(1から6など)が刻印されており、手軽にセッティングを変更できるのが特徴です。
手の小さな方は距離を近づけ、手の大きな方は距離を離すことで、レバーの最適な握り込み位置を設定できます。
レバー比(レシオ)調整機能
一部の高性能なブレーキマスターシリンダーやクラッチレバーに採用されている機能です。
これは、レバーの支点の位置そのものを変更し、レバーが油圧シリンダーを押し込む力を調整します。
レバー比を変更すると、操作に必要な握る力(重さ)と、ピストンが移動する量(ストローク)が変わるため、「軽い握りで効き始めたい」または「奥でしっかり効かせたい」といった、より高度なフィーリング調整が可能となります。
手の大きさに合わせたレバーの選び方
アジャスタブルレバーを選ぶ際は、自身の手の大きさと走行スタイルを考慮することが重要です。
手の小さな方
リーチ調整機能が広く、かつ細かく調整できるモデルを選びましょう。
特に、純正レバーよりもレバー位置をかなり手前に設定できる設計のものが適しています。
指の第一関節や第二関節の一番力が入りやすい部分でレバーを握ることができ、疲労軽減につながります。
手の大きな方
調整幅全体を確認し、最も遠い位置(アジャスターの数値が大きい位置)に設定しても窮屈に感じないかを確認しましょう。
指全体でレバーを握り込むことになるため、レバーの形状自体が指にフィットするエルゴノミクスデザインのものを選ぶと、さらに操作性が向上します。
安全性
高性能な社外レバーを選ぶ際は、万が一の転倒時に折損を防ぐための可倒式機構(フォールディング機能)や、レバー比を変更できるモデルの場合は、正確な動作が保証された信頼性の高いメーカー品を選ぶことが重要です。
