冷却の仕組み

冷却の重要性

バイクに乗っている間には、1分間に何千回、何万回もエンジンが爆発を繰り返すため、エンジンはかなりの熱を持つことになります。
そのままでは様々な不都合を引き起こす原因にもなってしまいますので、エンジンを守るためには熱くなったエンジンを冷却する必要があります。

バイクにとって、熱は一番の大敵と言っても過言ではないといえます。
ですので、エンジン始動中は常にエンジンを冷やしておく必要があります。

また、エンジンが熱くなり過ぎればオーバーヒートを引き起こす可能性も出てきますので、注意が必要です。
オーバーヒートが起こってしまうと、バイクが途中で走らなくなることもありえますし、エンジンをダメにしてしまう原因にもなってしまいます。

主な冷却方式

空冷と水冷の2つがバイクの代表的な冷却方式となってきます。
まず、空冷の方がラジエターがないので、軽量化に特化した冷却方法といえます。
ですが、水冷の方が冷却性能としては圧倒的に優れていると言えるでしょう。

そのため、高性能エンジンを積んでいるバイクはほとんどが水冷での冷却となっています。
また、空冷はエンジンを冷やすものは空気とエンジンオイルのみであるため、走らないと冷えないというデメリットも存在しています。

そのほかに、カワサキ車の中には油冷という冷却方法を取り入れているものもあります。
こちらは、エンジン内部のオイルが潤滑の他に冷却もかねているという種類です。

空冷と水冷の違い

空冷ではエンジンにたくさんひだをつけて、走行風によりエンジンを効率的に冷やしているスタイルです。
空冷はSRやクラブマンなどのレトロ系のバイク、またはオフロード車に多い冷却法となっています。
しかし、渋滞時などアイドリングが長い間続くと、オーバーヒートの可能性も出てきてしまうというリスクがあります。

それと比べ、水冷はエンジンを水で冷却する方式です。
水冷はエンジンをかけると同時にウォーターポンプが作動する仕組みになっています。
また、エンジンの熱さはサーモスタットで感知しています。
冷却ファンも回りより効率の良い放熱をして、渋滞などの条件に関係なくエンジンを冷やすことができます。

メンテナンス方法

水冷エンジンの冷却に用いられるクーラントは、エンジン各部を循環しながら温度の上昇と降下を繰り返すと劣化が進行してしまいます。
ですので、クーラントはエンジンオイルと同様に定期交換が必要不可欠となってきます。

交換時に古いクーラントを抜いたら、必ず経路内をきれいに洗浄しましょう。
また、冷却液として真水だけを入れないように注意する必要もあります。
さらに、作業後にはエア抜きを行うようにしてください。
そのほか、ウォーターポンプからの液漏れやサーモスタットの点検も行うようにしましょう。