ソフテイルをベースとしたチョッパービルド
フレームの形状のためにチョッパーにしやすい、という利点を持っているのがソフテイル系モデルですが、リジッドと比較するとその車体は大きいため、どのように処理するのかということがポイントになるケースがあります。
チョッパーではコンパクトさが求められるため、特にこの問題は顕著となります。
今回のFXSTカスタマイズは、名古屋のショップによって行われましたが、ベースにソフテイルが使われているということを忘れるくらいに、綺麗にまとめられた1台となっています。
スタイルの肝はフューエルタンクですが、これにはワンオフ製作した小さめのものをローマウントすることで低さの演出を行い、これに合わせるためにソロシートも低めで処理します。
また、リアフェンダーはソフテイル系においてローダウンする時、しばしば問題となるのですが、このマシンではスイングアームマウントしてタイヤとの隙間を可能な限り狭くして、リア周りを引き締めています。
この他、隙がなくコンパクトなカスタムであることが分かるのは、テールがサイドマウントされている、ハンドルが低めにセットアップされている、また一見しただけでは分かりづらいシートレールまわりの処理が施されているなどのポイントです。
チョッパービルドの際に特別な決まりなどはありませんが、それぞれのビルダーごとに常套手段はあります。
ベースとなるマシンをどれだけ深く知り、どのように活かすのかということを身につけているビルダーでなければ、チョッパーの完成度を高くすることは難しいかもしれません。
チョッパーでは、ネックからリアアスクルまでのストレートに落ちてくるラインは、崩さないようにするのが基本です。
また、全体を構成しているパーツもコンパクトなものを使うことによって、スタイルも引き締まっており、リアまわりの処理も技術とセンスを感じさせる仕上がりです。
ハーレーダビッドソンFXSTのカスタマイズ詳細
ブレーキシステムは、フロントにブレンボキャリパーとミスミ製のローターを組み合わせており、ストッピングパワーを強固なものとしています。
ワンオフ製のフューエルタンクは、独特な形状でありつつもシンプルさも兼ね備え、高級感さえ漂っているのは極上のアールによって構成されているからでしょう。
搭載されているツインカム88の内部はストックそのままですが、吸気系にヴェロシティスタックとS&Sスーパーが組み合わされています。
上質な仕上がりのソロシートは本革製で、全体のバランスをローマウントすることによって整えています。
エキゾーストには潔いドラッグパイプを使い、全体が引き締まるマットなブラックにペイントされています。
さらに、エンド部分のステーがワンポイントとなっています。
フレームにスイングアームタイプのものを使った場合は、リアフェンダーが最大の問題点となるのですが、これをスイングアームにマウントしています。